連続テレビ小説「あまちゃん」でお座敷列車として登場した車両を使った「こたつ列車」の運転が、岩手県の三陸鉄道で１日から始まり、観光客が「ウニ丼」を味わいながら沿線の景色を楽しみました。
「こたつ列車」の運転は、三陸鉄道の北リアス線の久慈駅と田野畑駅の間で始まりました。
車両には１２台の堀りごたつが用意され、およそ４０人の乗客がおなじみになったウニ丼などの特製の弁当を味わいながら５０分の旅を楽しみました。
途中では、東日本大震災で被害を受けた防潮堤の復旧工事や、「あまちゃん」で夏ばっぱが列車に向かって大漁旗を振るシーンのロケが行われた海岸など、車窓から見える景色について車内アナウンスによる紹介がありました。
また、秋田の「なまはげ」に似た久慈地方伝統の「なもみ」が、「悪いやつはいねーが」などと大声を出しながら突然、暗闇から現れると、乗客は初めは驚いた様子でしたが、一緒に写真を撮るなどして楽しんでいました。
神奈川県から訪れた観光客は「こたつが和やかな雰囲気でよかったです。『あまちゃん』のロケ地を見られたのもよかったので、また乗ってみたい」と話していました。三陸鉄道の「こたつ列車」は来年３月３０日までの土曜、日曜、祝日と１月１日から５日に、１日１往復、運転されます。
