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異人種間デート禁止の高校放火で無罪判決(95年)~島田雄貴オフィス

2016-11-05 3 Dailymotion

異人種間デート禁止の高校に放火容疑の黒人無罪~米の地裁陪審評決(1995年10月21日/米アラバマ州モンゴメリー連邦地裁)

※島田雄貴判決リサーチセンターによる海外の裁判の判決紹介です。

白人の校長が学生たちの異人種間デートを禁止し、物議をかもした米アラバマ州の高校の校舎が昨夏に全焼した事件で、校長の差別的言動に腹を立てて放火した罪に問われていた黒人作業員に対し、アラバマ州モンゴメリーの連邦地裁陪審は1995年10月20日、無罪の評決を言い渡した。

白人の前妻殺しが問われた米フットボール界の元黒人スター選手O・J・シンプソン氏への無罪評決、ワシントンでの「黒人大行進」など全米で大きくクローズアップされている人種問題への波紋をさらに広げることになりそうだ。

無罪になったのは、クリストファー・ジョンソン被告(25)。かつて同校に在学したが、すぐに他校に移った。黒人民兵組織の結成を唱える黒人指導者の息子で、父親はこの裁判について「自分の活動を嫌った当局の陰謀」と公言していた。

校長が異人種間デートを禁止したのは1994年2月。黒人と白人の血が混じった女子学生に「親は間違いを犯した」などと言ったため、黒人団体が校長の辞任を求めて抗議のデモをした。校長への処分に反対する白人たちもデモで対抗した。

火事が起きた1994年8月に校長は免職に追い込まれ、被告は1995年6月に逮捕された。

1995年10月17日に始まった裁判で検察側は、被告は校長や白人の人種偏見にカッとなって犯行に及んだと主張。弁護側は校長が火事の数日前にガソリンを購入、火事当日の夜遅くまで校舎のなかで書類を整理していたなどと反論し、免職処分に踏み切った教育委を恨んだ校長の仕業と印象づけた。

評決の理由は明らかにされないが、この裁判での陪審の人種構成は白人8人、黒人4人で、4時間ほどで意見が一致した、という。

アラバマ州の人口は白人が73%、黒人25%。

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