アメリカ・サンフランシスコ市が従軍慰安婦の像を「市の公共物」として正式に受け入れることを決めたのに対し、大阪の吉村市長は、姉妹都市解消の手続きを行うとコメントしました。
中国系市民団体がサンフランシスコ市の私有地に建てた「慰安婦像」をめぐっては、今月14日、サンフランシスコ市の議会が市の公共物として譲り受ける決議案を満場一致で可決しました。
これに対し、姉妹都市である大阪市の吉村洋文市長は「数十万人が性奴隷にされた」など、像の碑文に書かれていることが「日本政府の見解と異なる」として、決議案を拒否しなければ姉妹都市関係を解消すると申し入れていました。
しかし、リー市長は、22日、決議案を承認し慰安婦像の受け入れを決定。
これを受け、大阪市の吉村市長は、23日夕方、「信頼関係は消滅した」とのコメントを出し、姉妹都市解消に向けた手続きを来月中に完了させる考えを明らかにしました。
「全然ありだと思います。吉村さんは大阪の人の気持ち、くんだんじゃないですか」(大阪市民)
「大阪らしい判断じゃないですか。すぱっと切るところが」(大阪市民)
「(吉村市長は)あんまり意固地にならんほうがいいと思います。大人の対応をしたほうがいい」(大阪市民)
この問題をめぐっては、安倍総理も「極めて遺憾だ」と述べ、日本政府としてリー市長に決議案の拒否を求めていました。